1947-12-09 第1回国会 参議院 財政及び金融委員会 第52号
○政府委員(渡邊喜久造君) 只今の御質問にございますこの法律によります指令案なり、勿論その内容としましては解散の命令も含むわけでありますが、これが基本人權を侵すようになつた場合にどういうことになるかという御質問がございますが、この點につきましては、憲法に保障がありますように、當然裁判所に出訴できるものと考えております。
○政府委員(渡邊喜久造君) 只今の御質問にございますこの法律によります指令案なり、勿論その内容としましては解散の命令も含むわけでありますが、これが基本人權を侵すようになつた場合にどういうことになるかという御質問がございますが、この點につきましては、憲法に保障がありますように、當然裁判所に出訴できるものと考えております。
○松嶋喜作君 その御當局の解釋というだけでは滿足できんのですが、それはそのような解釋をして下さるということは結構ですが、若しこれが基本人權を侵された場合に今のように裁判所に提訴できるということは政府當局の解釋で十分でき得ましようか、その點……。
という基本人權の一つを尊重する意味におきまして、私はこの法文の中に不明である。が併し基本人權をどこまでも守りたいという意味におきまして、是非このどこかに一項を入れて置いて頂きたいということを念願しておつたのであります。それもなかなか時間的にむずかしい。 それから又次に疑問といたしますのは、この經濟力集中排除法案が商法を無視する。
これは差多局長ともお話いたしまして、いろいろ御説明を伺いましたが、私の質問する趣旨は、この法文の中に、又それだけではなしに非常に新憲法の趣旨に調和せざる點がある、もつと大きく申しますれば、ポツダム宣言によつてできたこの新憲法の基本人權というものに非常に差障りの點が多々あると思いまして、そういう大きな意圖の下に細まかく見えるような質問をいたしましたのでありますが、その御説明を法制局長官の御説明を煩して
一歩誤れば基本人權を侵し、又商法に牴觸しておる點もある。そうして笹山委員長は相談ずくで行きたい、形式張らずに進みたい、頗る平たく妥當に行きたいというようなお考えであります。これも誠に結構なことでありまするが、笹山委員長のおらるる限り、さような妥當の措置がとれるとしても、若し笹山委員長のごとき御經驗、人格、識見の豐富な方でない方がその地位に坐られたときには頗る危險である。
○奧野政府委員 これは民法だけの問題ではないのでありまして、一般の權利、殊に第二十九條等は財産權に關する事柄でありますが、十二、十三條等は、これはすべての基本人權についてのことであります。しかしながらやはり民法におきましても、少くとも私權の點においてそういう趣旨を明らかにいたしたい。
○奧野政府委員 お説の通りでありまして、憲法においては一般的に基本人權というものについて、公共の福祉に適しなければならぬということを規定しております。でありますから、一般的私權ももちろん憲法の規定に服しておることは當然であります。